★マコウのお宅拝見★
遅くなりましたが先日Yさんよりご質問頂きました、大型コンゴウインコ類:ロロス第二繁殖場の繁殖ケージと、ついでに人工孵化した雛の様子。。。こんな感じでございます。
ケージの基本サイズは間口150~180cm、高さ2m+α、奥行5m~6m ですが、実際は、180cm立方体のケージで繁殖は可能と言われています。
さて、繁殖成功への道。。。先ず大切な事。。ペアリングです。性成熟したオス1羽とメス1羽を用意して、上手く第二世代を獲得する確率は。。。経験から言いますと、おそらく20%以下でしょう。。オス2羽メス3羽の計5羽用意して、やっとか卵を生ませられるペアを1ペア獲得できるくらいです。そして有精卵を早々にちゃんと産み雛を得られるペアを獲得するには、10羽用意して1ペアというくらいです。。。。しかし、ペアリングの観察眼を養ったプロ達は、これを最小限の羽数で成就させる事ができます。そしてペアリングとは、ある意味で鳥達にとっての一つのエンリッチメントであり、繁殖成果は鳥達が豊かに暮らしている一つの証とも言えます。
次に繁殖のセオリーをセキセイインコの繁殖を振り返って見てみましょうか。。セキセイを複数羽飼育した事がある方は分かると思いますが、仲の良し悪しが必ずあったはずです。。ペアリング。。一見容易に見えますが、セキセイでも難しい。。。。小学校にあった鳥小屋でセキセイが殖えていたのは、多くの羽数がフロックとして存在し、それぞれで自由に最良のパートナーを選んでいたからです。(ペアリング) そして数十羽の群れの中で殖えていたのは、おそらく数ペアだけであったのではないでしょうか?(テリトリー) 餌はいつも皮むき配合餌かなんかで、給食室から菜っ葉クズをもらってきて与えていました。。(飼料) 一旦殖えた後、親も子も分からなくなり、近親交配も生じていました。。やがて繁殖率が下がり、殖えなくなっていきます。。(血統管理) そして1羽、2羽と落鳥してゆき、その鳥小屋のにぎわいは衰退してゆきます。(防疫体制)。。大型インコにも通ず、繁殖成功へのイロハが集約されています。
ちなみに私は小学生の時、インコの飼育係として没頭しすぎ、クラスメイトの多くを熱狂的インコ飼いにしたとして職員会議にかけられ、懲戒免職になりました。。。爆!!。そしてそして自宅飼育の多数のインコ達も、当時PTA会長であった我がオヤジの面汚しをしたとして、彼の手によってボッシュートされましたとさ。笑。。
さてさて。。米国のある動物園のデータ、大型コンゴウ類数十羽の繁殖を数十年間観察し記録したものによれば、大型コンゴウの繁殖年齢のピークは15歳~22歳でした。ほぼ人間のそれに近いです。7歳~8歳からゆっくりですが子孫を残せる様になり、十代後半でピークを向かえ、二十代中旬からスローダウンしてゆきます。実際に繁殖可能となる年齢は4~5歳ですが、無精卵だったり、上手く抱卵育雛できなかったり等、若気の至りがしばしば起こります。
ロロス在の個体で、輸入記録が残っているコンゴウのメス、昭和48年に輸入されたワイルド個体が、今でも毎年産卵しています。。二十年以上ずっと独り身だった子でしたが、7~8年前に大澄賢也的若いパートナーを得て産卵し始めました。こちらは今も仲良く暮らしております。。。そんなケースもあります。
ペアリング、営巣、産卵、抱卵、いずれのシーンに於いてもそこにはいつも2羽の愛情があり、その愛の結晶:有精卵を得たのに、それを上手く人工孵化させられなかった時、このペアに対し、あんた達こんなに頑張って走ったのに、私がバトンを落としてしまいドベになってしまった。。申し訳ない。。。そんな気持ちになります。
鳥は気持ちを言葉で語ってくれません。。その為、鳥の幸福感とは、得てして飼育者の思うそれと一致しないケースが多いと思います。これを一致させる努力が繁殖に於いてもとても大切だと感じています。
以上、ご質問の回答+α?とさせて頂きます。
しばた

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コメント
こんばんは
繁殖場はずいぶんとスッキリしていて綺麗ですね。ケージ1つ1つが大きいですし、憧れますね。2枚目の写真の奥に巣のようなものが見えます。なんか普通の巣箱とは違うように見えました。
文の中にペアリングとありましたが、大型のコンゴウインコの仲間くらいになるとペアリングするケージもさらに大きいと思うのですが、実際ロロスさんでは、どの程度くらいの大きさのケージでペアリングしてきたんでしょうか?
投稿: 壱 | 2007年12月 6日 (木) 17:40